「劇団Camelot」は、世界の伝説や神話、様々な歴史などを、紹介する猫のキャラクターです。


詳しくはカテゴリー「劇団Camelotとは? (総合案内)」をご覧ください。

悲劇のヒロイン

金髪のイゾルデ

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アイルランドの地は狂暴なドラゴンの猛威に悩まされていたため、アイルランドのアグウィサンス王は、ドラゴンを退治した者には身分を問わず娘イゾルデを与えると布告していた。


ところが、そのドラゴンを倒したトリスタンは、自身が仕えるコーンウォールのマルク王の花嫁候補として金髪のイゾルデを探していた。


金髪のイゾルデの父アグウィサンス王は、ドラゴンを退治した者の主君に娘を嫁がせることは道理に反していないため、娘をマルク王に嫁がせることを決めた。

トリスタンとイゾルデ

トリスタンが金髪のイゾルデをコーンウォールに連れて帰る道中、二人はお互いに惹かれあっていることを確認し、夢のような時間を過ごした。

しかし、金髪のイゾルデがコーンウォールに着くと、マルク王は金髪のイゾルデを大いに気に入り、予定通り金髪のイゾルデはマルク王と結婚することになった。


金髪のイゾルデとマルク王が結婚しても、 愛し合うトリスタンと金髪のイゾルデは、やがて密かに逢瀬を重ねるようになるが、やがてその間柄は露見してしまう。

トリスタンとイゾルデ2

マルク王は、一度は二人に死刑を宣告するが、金髪のイゾルデを愛していたこと、トリスタンを寵愛していたことから、トリスタンの国外追放処分で事は治まった。



トリスタンがコーンウォールを去る時、金髪のイゾルデは

「二人がこの世界のどこにいようとも、私の夫は未来永劫あなたです。」

そう言って、金の指輪を渡すのであった。




それから、トリスタンは放浪の末、アーサー王の「円卓の騎士」に加わり、ブルターニュのホエル王の娘である白い手のイゾルデと結婚する。


寂しさと幸せを望む心の狭間でトリスタンは白い手のイゾルデと結婚し、普通の夫以上に白い手のイゾルデを愛し大切にしていた。
しかし、トリスタンの心の真ん中に住んでいたのは、いつでも金髪のイゾルデであった。


そうして、トリスタンが戦争で重傷を負い、死を待つことしか出来なくなった時、トリスタンは使者に金髪のイゾルデにもらった指輪を持たせてコーンウォールに行くように命じた。

そして、帰りの船に金髪のイゾルデが乗っているのであれば船に白い帆を、船に金髪のイゾルデが乗っていなければ黒い帆を掲げてくれと頼んだ。

イゾルデの船

使者から事の成り行きを聞き指輪を渡された金髪のイゾルデは、白い帆を掲げてトリスタンのもとへと急いだ。


ところが、白い手のイゾルデは、その船の帆の色は黒であるとトリスタンに告げてしまう。
それを聞いたトリスタンは、振り絞っていた気力を失い、息をひきとった。


数時間後、事切れたトリスタンのもとに到着した金髪のイゾルデは、トリスタンの亡骸に覆いかぶさると、悲しみのあまり離れようとせず、いつの間にか彼女も息をひきとっていた。

トリスタンの死

事の顛末を伝え聞いたマルク王は、悲しみの言葉も許しの言葉も一言も述べず、トリスタンと金髪のイゾルデの遺体をコーンウォールに運び、二人を同じ墓に埋葬した。

 

墓は、トリスタンの眠っている側からハシバミが生え、金髪のイゾルデの眠っている側からスイカズラが生え、共にお互いの方に枝を伸ばし、二度と離れまいと、枝は複雑に絡まりあっていた。



カーボネックのエレイン

エレイン 700x1000  akaFrivolity



エレインという名前は、アーサー王伝説に多く登場する名前である。

ギリシア神話に登場する世界一の美女「ヘレネー」のフランス語読みであるため、美しい女性であることを表現するため多用された。

アーサー王伝説が、ケルト人の伝説から始まり、フランスで多くのストーリーを追加され、イギリスに逆輸入された経緯から、アーサー王伝説にはフランス風の名前を持つものがかなり存在する。


エピソードとして最も有名な「エレイン」はアストラットのエレインであるが、ここでは、ガラハッドの母となるカーボネックのエレインを取り上げる。



カーボネックのエレインは、ペレス王の娘でアリマタヤのヨセフの末裔とされている。


エレインは「この国で最も美しい」という評判が嫉妬を買い、魔法で閉じ込められ、熱湯で茹でられるという苦しみを受けていた。

それをランスロットが助け出したため、エレインはランスロットに恋をする。

しかし、王妃グィネヴィアしか愛することの出来ないランスロットは、エレインの気持ちにこたえようとはしなかった。

Elaine of Carbonek

エレインは、せめて一夜でもとの想いから、魔法の薬の幻覚によってランスロットに自分を王妃グィネヴィアと誤認させて、ランスロットと一夜を共にし、ガラハッドをもうける。



そして、グィネヴィアではないと気付いたランスロットはアッサリとエレインのもとを立ち去る。

エレインは、女としての屈辱にまみれながらも、自らの命の恩人であり愛おしい息子を与えたランスロットを悪く言うことは生涯一度もなかった。



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