「劇団Camelot」は、世界の伝説や神話、様々な歴史などを、紹介する猫のキャラクターです。


詳しくはカテゴリー「劇団Camelotとは? (総合案内)」をご覧ください。

王妃スタテイラ2世 (大王が憧れたペルシア帝国王女)

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スタテイラ2世は、アケメネス朝ペルシア帝国の最後の王ダレイオス3世とスタテイラ1世の娘である。



紀元前333年「イッソスの戦い」で、マケドニア軍を侮っていた父ダレイオス3世は、負けるはずのない戦闘を見物させるつもりで非戦闘員を同行させていた。


しかし、ペルシア軍がマケドニア軍に敗走すると、ペルシア軍に同行していたスタテイラ2世は、母、祖母ら家族と共に陣中に取り残され、マケドニア軍に捕らえられた。



その後、インドまで遠征していたアレクサンドロス3世率いるマケドニア軍がスーサに帰還すると、ペルシアの文明の高さへの心酔が強くなっていたアレクサンドロス3世は、マケドニアの兵士と現地のペルシア人女性との合同結婚式をおこなった。


この時に、敵ながらダレイオス3世に対する尊敬の念を強めていたアレクサンドロス3世は、その娘であるスタテイラ2世を妃に迎えた。

スタテイラ2世の妹ドリュペティスは、アレクサンドロス3世の親友ヘファイスティオンの妻となった。



しかし翌紀元前323年にアレクサンドロス3世が死去すると、アレクサンドロス3世の最初の妃であるロクサネがアレクサンドロス4世を産む。

ロクサネは、スタテイラ2世がアレクサンドロス3世の子どもを宿していた場合、息子であるアレクサンドロス4世の障害になるため、スタテイラ2世を妹ドリュペティスともども殺害した。



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世にも醜い貴婦人ラグネル

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アーサー王が世にも醜い貴婦人ラグネルに助けられた時に「どんなものでも与える。」と約束すると、ラグネルは「円卓の騎士」から夫が欲しいと答えた。


ラグネルは、片目が潰れ、歯は何本も欠けており、ヒゲが生え、縮れた白髪が不格好に伸び、さらに悪臭も放っていたため、その容姿に「円卓の騎士」は皆、尻込みをした。


ところがガウェインがラグネルの夫になることを名乗り出た。

ガウェインはラグネルの瞳に潜む哀愁と気高さを感じ、深い同情と計り知れない尊敬を抱くのであった。ガウェインはラグネルに対して王妃にひざまずくかのごとく礼儀正しく接した。

世にも醜い貴婦人

ガウェインとの結婚が決まり、ラグネルがキャメロット城に付くと、あのガウェインの妻となる女の醜さに城内は大きくザワつき、ガウェインに憧れる婦女子達からは悲鳴すらもれていた。
 


結婚式の前日の夜、ガウェインとラグネルが二人きりになると、ラグネルの姿は若く光り輝くほどに美しくなっていた。


ラグネルは
「これが私の本当の姿です。私はあの醜い姿で愛してくれる男性が現れると、昼と夜のどちらかだけ元の姿でいられるのです。選んで下さい。」と言った。


ガウェインは
「では、昼だ。愛する妻が城内で見下されるのは面白くない。私はオマエを愛しているから夜は醜くても構わない。」と返事した。

ラグネル

それに対してラグネルは「あなたは私に愛する夫の前で醜くいろと言うのですか?」と返した。


ガウェインは「では、オマエが好きな方が私の答えだ。」と言った。

  

するとラグネルは
「それでは昼と夜の両方に致します。私の呪いは愛してくれる男性が現れると昼と夜のどちらか、そして、その男性が騎士らしく私の名誉を守ってくれたら昼も夜も両方、元の姿に戻れるというものでした。」と答えた。


こうして、ラグネルは完全に元の姿に戻れたのであった。




ディズニー映画にもなった「美女と野獣」は、この世にも醜い貴婦人のエピソードをモチーフにしたものである。



金髪のイゾルデ

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アイルランドの地は狂暴なドラゴンの猛威に悩まされていたため、アイルランドのアグウィサンス王は、ドラゴンを退治した者には身分を問わず娘イゾルデを与えると布告していた。


ところが、そのドラゴンを倒したトリスタンは、自身が仕えるコーンウォールのマルク王の花嫁候補として金髪のイゾルデを探していた。


金髪のイゾルデの父アグウィサンス王は、ドラゴンを退治した者の主君に娘を嫁がせることは道理に反していないため、娘をマルク王に嫁がせることを決めた。

トリスタンとイゾルデ

トリスタンが金髪のイゾルデをコーンウォールに連れて帰る道中、二人はお互いに惹かれあっていることを確認し、夢のような時間を過ごした。

しかし、金髪のイゾルデがコーンウォールに着くと、マルク王は金髪のイゾルデを大いに気に入り、予定通り金髪のイゾルデはマルク王と結婚することになった。


金髪のイゾルデとマルク王が結婚しても、 愛し合うトリスタンと金髪のイゾルデは、やがて密かに逢瀬を重ねるようになるが、やがてその間柄は露見してしまう。

トリスタンとイゾルデ2

マルク王は、一度は二人に死刑を宣告するが、金髪のイゾルデを愛していたこと、トリスタンを寵愛していたことから、トリスタンの国外追放処分で事は治まった。



トリスタンがコーンウォールを去る時、金髪のイゾルデは

「二人がこの世界のどこにいようとも、私の夫は未来永劫あなたです。」

そう言って、金の指輪を渡すのであった。




それから、トリスタンは放浪の末、アーサー王の「円卓の騎士」に加わり、ブルターニュのホエル王の娘である白い手のイゾルデと結婚する。


寂しさと幸せを望む心の狭間でトリスタンは白い手のイゾルデと結婚し、普通の夫以上に白い手のイゾルデを愛し大切にしていた。
しかし、トリスタンの心の真ん中に住んでいたのは、いつでも金髪のイゾルデであった。


そうして、トリスタンが戦争で重傷を負い、死を待つことしか出来なくなった時、トリスタンは使者に金髪のイゾルデにもらった指輪を持たせてコーンウォールに行くように命じた。

そして、帰りの船に金髪のイゾルデが乗っているのであれば船に白い帆を、船に金髪のイゾルデが乗っていなければ黒い帆を掲げてくれと頼んだ。

イゾルデの船

使者から事の成り行きを聞き指輪を渡された金髪のイゾルデは、白い帆を掲げてトリスタンのもとへと急いだ。


ところが、白い手のイゾルデは、その船の帆の色は黒であるとトリスタンに告げてしまう。
それを聞いたトリスタンは、振り絞っていた気力を失い、息をひきとった。


数時間後、事切れたトリスタンのもとに到着した金髪のイゾルデは、トリスタンの亡骸に覆いかぶさると、悲しみのあまり離れようとせず、いつの間にか彼女も息をひきとっていた。

トリスタンの死

事の顛末を伝え聞いたマルク王は、悲しみの言葉も許しの言葉も一言も述べず、トリスタンと金髪のイゾルデの遺体をコーンウォールに運び、二人を同じ墓に埋葬した。

 

墓は、トリスタンの眠っている側からハシバミが生え、金髪のイゾルデの眠っている側からスイカズラが生え、共にお互いの方に枝を伸ばし、二度と離れまいと、枝は複雑に絡まりあっていた。



罪を知らない乙女ディンドラン

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聖杯探究の途中で、ガラハッドは世に最高の騎士のみが使用できる剣を手に入れるが、その剣の剣帯はボロボロで、もはや使い物にならなくなっていた。

そして、その剣の剣帯は、罪なき乙女が自身の最も大事なもので作った剣帯でなくてはならなかった。


パーシヴァルの生き別れの妹ディンドランは罪を知らない乙女であった。

ディンドランは黄金よりも黄金に輝く滑らかな自分の髪をとても大事にしていた。


ディンドランは少年のように頭を剃りあげ、自身の髪の毛でガラハッドの剣帯を編むのであった。

ガラハッドはディンドランにひざまずくと「私はそなたの騎士です。永遠に。」と言った。

ディンドラン

そこからガラハッド、パーシヴァル、ボールスと行動を共にしたディンドランであったが、旅の途中で、呪われた老女を助ける為に自らの命を差し出す。

ディンドランは自分の墓は聖都サラスに作って欲しいと願いながら息をひきとった。


その後、ディンドランの墓の隣に、聖杯の力で昇天したガラハッドの墓が作られた。

世に最高の騎士ガラハッドは約束通り永遠にディンドランの騎士となった。

微笑まないクンネヴァール

クンネヴァール 700x1000 akaFrivolity



パーシヴァルが、アーサー王の盃を奪った無礼な騎士を追いかけることになった時、出陣するパーシヴァルに誠の騎士にしか微笑まないと評判の乙女クンネヴァールが微笑んだ。

 

 

 

「円卓の騎士」の古株ケイは、日頃から田舎育ちでみすぼらしい格好をしているパーシヴァルをバカにしていた。

 

それなだけに、クンネヴァールがパーシヴァルに微笑んだことが癇が障り、彼女の頬を打った。


パーシヴァル&ケイ
  
パーシヴァルとケイ

パーシヴァルはアーサー王の盃を取り返してくると、ケイを力ずくで懲らしめてクンネヴァールに謝罪するよう求めた。



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カーボネックのエレイン

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エレインという名前は、アーサー王伝説に多く登場する名前である。

ギリシア神話に登場する世界一の美女「ヘレネー」のフランス語読みであるため、美しい女性であることを表現するため多用された。

アーサー王伝説が、ケルト人の伝説から始まり、フランスで多くのストーリーを追加され、イギリスに逆輸入された経緯から、アーサー王伝説にはフランス風の名前を持つものがかなり存在する。


エピソードとして最も有名な「エレイン」はアストラットのエレインであるが、ここでは、ガラハッドの母となるカーボネックのエレインを取り上げる。



カーボネックのエレインは、ペレス王の娘でアリマタヤのヨセフの末裔とされている。


エレインは「この国で最も美しい」という評判が嫉妬を買い、魔法で閉じ込められ、熱湯で茹でられるという苦しみを受けていた。

それをランスロットが助け出したため、エレインはランスロットに恋をする。

しかし、王妃グィネヴィアしか愛することの出来ないランスロットは、エレインの気持ちにこたえようとはしなかった。

Elaine of Carbonek

エレインは、せめて一夜でもとの想いから、魔法の薬の幻覚によってランスロットに自分を王妃グィネヴィアと誤認させて、ランスロットと一夜を共にし、ガラハッドをもうける。



そして、グィネヴィアではないと気付いたランスロットはアッサリとエレインのもとを立ち去る。

エレインは、女としての屈辱にまみれながらも、自らの命の恩人であり愛おしい息子を与えたランスロットを悪く言うことは生涯一度もなかった。



王妃グィネヴィア (Guinevere)

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レオデグランス王の娘として生まれ、アーサー王のもとに嫁いだ王妃グィネヴィアが、初めて「騎士のなかの騎士」ランスロットを目にした時、キャメロット城の運命が決定した。

 
 

それは、これまでの生涯で経験した雷に打たれたような子宮に響く恋心ではなく、魅惑の異空間に吸い込まれるような感覚だった。


 

グィネヴィアとランスロットはすぐに不倫関係となり、人目を忍んで度々密会するようになっていった。
 

グィネヴィア1
 
 

しかし、王妃としての表の顔と、恋に落ちた女という裏の顔、その帳尻が保てていたのは、キャメロット城にアーサー王の息子モルドレッドが現れるまでの話であった。

 

 

頭の回転が速く、勘が鋭く、どこか気味の悪い夫の息子は、すぐにグィネヴィアとランスロットの不倫関係に気付き、アーサー王に圧力をかけるだけではなく、グィネヴィアにも意味深でイヤミで意地の悪い冗談を投げかけてきた。


 

グィネヴィアがもしもランスロットとの不倫関係から手を引くのであれば、きっと、この頃が最後のチャンスであっただろう。
 

密会突入
 

ついにグィネヴィアとランスロットは、モルドレッドに不倫関係のまさにその現場をおさえられてしまう。


ランスロットは命からがら現場を脱出するが、グィネヴィアはモルドレッドに捕えられてしまうのであった。

 


 

アーサー王は法に定められている通り、妻グィネヴィアに死刑宣告をした。


グィネヴィアもアーサーが自分を殺したくないことを重々に理解していた。


誤魔化しの利かない状況で、王であるアーサーが法をないがしろに出来ないことを痛いほど分かっていた。

 

 

処刑の日、グィネヴィアの心は落ち着いていた。


それは、死を覚悟していたからではなかった。


ランスロットが現れることをグィネヴィアは疑っていなかった。

 
 

城門を突破してきたランスロットは、グィネヴィアを抱え上げると、超人的な馬術で城の包囲網をくぐり抜けるのであった。

 

ランスロットのグィネヴィア救出
 

しかし、アーサーはすぐにランスロット討伐に乗り出す。



多く尊敬を集めるランスロットにつく騎士も多かったため、アーサー軍とランスロット軍の戦いは激しいものとなり、そして、長引いた。




ランスロットを助けたいグィネヴィア、ランスロットの抵抗に苦しむアーサー、心身の消耗の激しいランスロット、なにより3人とも自分達の三角関係が原因で多くの犠牲が出ていることが忍びなかった。


 


それぞれの思惑と良心の呵責の結果、グィネヴィアの死刑を取り消すことを条件に彼女をキャメロット城に返還し、戦いに終止符を打つことになった。


 Queen_Guinevere (2)

グィネヴィアが先にキャメロット城に到着すると、留守を任されていたモルドレッドは強引にグィネヴィアを自分の妻にし、自らが新たな王であると宣言した。


 

モルドレッドとアーサーが「カムランの戦い」の結果、共に命を落とすと、主君を失ったキャメロット城は、ついに滅亡するのであった。

 

 

全てを失ったグィネヴィアは、残りの長い人生を修道院で過ごすことを決意する。


 

時しばらくして、キャメロット城の滅亡を知ったランスロットが、グィネヴィアのいる修道院に現れ、ランスロットが再びグィネヴィアを求めると、グィネヴィアは身を引き

「いいえ。もう二度と…。」

と答えるのであった。

 


 

その後、グィネヴィアは終生、修道院で自分の恋が招いた戦いで失われた多くの命に対して祈り続けた。



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