姫
ディンドランは黄金よりも黄金に輝く滑らかな自分の髪をとても大事にしていた。
ディンドランは少年のように頭を剃りあげ、自身の髪の毛でガラハッドの剣帯を編むのであった。
世に最高の騎士ガラハッドは約束通り永遠にディンドランの騎士となった。
パーシヴァルが、アーサー王の盃を奪った無礼な騎士を追いかけることになった時、出陣するパーシヴァルに誠の騎士にしか微笑まないと評判の乙女クンネヴァールが微笑んだ。
「円卓の騎士」の古株ケイは、日頃から田舎育ちでみすぼらしい格好をしているパーシヴァルをバカにしていた。
それなだけに、クンネヴァールがパーシヴァルに微笑んだことが癇が障り、彼女の頬を打った。
パーシヴァルはアーサー王の盃を取り返してくると、ケイを力ずくで懲らしめてクンネヴァールに謝罪するよう求めた。
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レオデグランス王の娘として生まれ、アーサー王のもとに嫁いだ王妃グィネヴィアが、初めて「騎士のなかの騎士」ランスロットを目にした時、キャメロット城の運命が決定した。
それは、これまでの生涯で経験した雷に打たれたような子宮に響く恋心ではなく、魅惑の異空間に吸い込まれるような感覚だった。
グィネヴィアとランスロットはすぐに不倫関係となり、人目を忍んで度々密会するようになっていった。
しかし、王妃としての表の顔と、恋に落ちた女という裏の顔、その帳尻が保てていたのは、キャメロット城にアーサー王の息子モルドレッドが現れるまでの話であった。
頭の回転が速く、勘が鋭く、どこか気味の悪い夫の息子は、すぐにグィネヴィアとランスロットの不倫関係に気付き、アーサー王に圧力をかけるだけではなく、グィネヴィアにも意味深でイヤミで意地の悪い冗談を投げかけてきた。
グィネヴィアがもしもランスロットとの不倫関係から手を引くのであれば、きっと、この頃が最後のチャンスであっただろう。
ついにグィネヴィアとランスロットは、モルドレッドに不倫関係のまさにその現場をおさえられてしまう。
ランスロットは命からがら現場を脱出するが、グィネヴィアはモルドレッドに捕えられてしまうのであった。
アーサー王は法に定められている通り、妻グィネヴィアに死刑宣告をした。
グィネヴィアもアーサーが自分を殺したくないことを重々に理解していた。
誤魔化しの利かない状況で、王であるアーサーが法をないがしろに出来ないことを痛いほど分かっていた。
処刑の日、グィネヴィアの心は落ち着いていた。
それは、死を覚悟していたからではなかった。
ランスロットが現れることをグィネヴィアは疑っていなかった。
城門を突破してきたランスロットは、グィネヴィアを抱え上げると、超人的な馬術で城の包囲網をくぐり抜けるのであった。
しかし、アーサーはすぐにランスロット討伐に乗り出す。
多く尊敬を集めるランスロットにつく騎士も多かったため、アーサー軍とランスロット軍の戦いは激しいものとなり、そして、長引いた。
ランスロットを助けたいグィネヴィア、ランスロットの抵抗に苦しむアーサー、心身の消耗の激しいランスロット、なにより3人とも自分達の三角関係が原因で多くの犠牲が出ていることが忍びなかった。
それぞれの思惑と良心の呵責の結果、グィネヴィアの死刑を取り消すことを条件に彼女をキャメロット城に返還し、戦いに終止符を打つことになった。
グィネヴィアが先にキャメロット城に到着すると、留守を任されていたモルドレッドは強引にグィネヴィアを自分の妻にし、自らが新たな王であると宣言した。
モルドレッドとアーサーが「カムランの戦い」の結果、共に命を落とすと、主君を失ったキャメロット城は、ついに滅亡するのであった。
全てを失ったグィネヴィアは、残りの長い人生を修道院で過ごすことを決意する。
時しばらくして、キャメロット城の滅亡を知ったランスロットが、グィネヴィアのいる修道院に現れ、ランスロットが再びグィネヴィアを求めると、グィネヴィアは身を引き
「いいえ。もう二度と…。」
と答えるのであった。
その後、グィネヴィアは終生、修道院で自分の恋が招いた戦いで失われた多くの命に対して祈り続けた。
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