ガラハッドは、アリマタヤのヨセフの末裔カーボネックのエレインが、魔法の薬の幻覚によって自分を王妃グィネヴィアと誤認させランスロットと一夜を共にしてできた子であった。
成長したガラハッドが父ランスロットに会いに行くと、アーサー王に引き合わされ「円卓の騎士」に加えられた。
多くの武勇を誇った「円卓の騎士」は今なお最高の騎士集団ではあったが、主要メンバーの高齢化に伴い、最も輝かしい時期が過ぎていることは皆が感じていた。
ガラハッドは、そんな折に現れた過去の栄光ではない全く新しい可能性であった。
キャメロット城との縁も浅からぬペレス王は、かつて受けた刃の傷に苦しみ、王が病むことによって、国の運営が不十分な状態になっていた。そのため、肥沃だった国土は荒れ地が目立ち、治安は大きく乱れていた。
アーサー王と「円卓の騎士」は、このガラハッドの登場を機に、悲願である聖杯探究に乗り出すことにする。
聖杯の性質は多くの謎に包まれているのだが、病の治癒などの功徳が言い伝えられていた。
そして「純潔」「謙遜」「忍耐」の徳を備えた騎士のみが聖杯探究に成功するとも言い伝えられていた。
「円卓の騎士」は聖杯を求めて、各々の冒険に旅立っていくが、その多くが心身に大きなダメージを負ってキャメロット城に戻ることとなった。
そして、命を落とす者も少なくなかった。
その盾を手にする者は、それにふさわしい人物でない限り、三日以内に死ぬか一生ものの傷を負うと言われていた。
その盾を手にしてしまった者は、白い鎧を身にまとった騎士に打ち倒され、盾をガラハッドに渡すように命じられた。
その盾は、アリマタヤのヨセフの息子が作った「世に最高の騎士」のみが持てる盾であった。
アリマタヤのヨセフの末裔ガラハッドは、鮮血に染まった新雪のような白地に赤い十字の紋章の盾を手に入れた。
ガラハッドがある城に向かおうとすると、通りすがりの老人が、あの城に立ち寄る騎士は必ず殺されるので別の道を選ぶように勧められる
その昔、その城は、屈強な7人の騎士が乗っ取り、近くに住む乙女達を、近くを通る乙女を、乙女という乙女を捕えて、閉じ込め続けているため、乙女の城と呼ばれるようになった。
ガラハッドが老人の忠告を無視すると、7人の屈強な騎士に襲われるが、ガラハッドは7人の騎士をこともなく打ち倒し、閉じ込められていた乙女達を解放した。
ガラハッドは、パーシヴァル、ボールスと合流し、さらにパーシヴァルの妹ディンドランとも少しのあいだ行動を共にすることになった。
ガラハッドの剣の剣帯はボロボロになっていたが、ガラハッドの剣の剣帯は罪なき乙女が自身の最も大事なもので作ったものでなくてはならなかった。
ディンドランは罪なき乙女だったので、彼女は少年のように頭を刈ると大事な髪の毛でガラハッドの剣帯を編む。
ガラハッドはディンドランにひざまずくと「私はそなたの騎士です。永遠に。」と言った。
その後、呪われた老女を助ける為に自らの命を差し出したディンドランは、自分の墓は聖都サラスに作って欲しいと願いながら息をひきとる。
ガラハッド、パーシヴァル、ボールスの三人はコルベニクス城で聖杯に辿り着くと、聖杯の功徳によってすぐにペレス王の傷を癒した。
こうしてペレス王は復調し、国は再び繁栄を取り戻さんとした。
三人はさらに聖杯を聖都サラスへと運ぶことになる。
その道中でも様々な困難に見舞われるが、三人はどうにか聖杯を聖都サラスまで持ち運ぶことに成功した。
すると、聖杯は最後にガラハッドのみを選んだ。
ガラハッドは神々しい光に包まれると、この世では見えない色彩に見とれ、この世では嗅げない芳香を嗅ぎ、この世では聴くことの出来ない旋律に酔いしれ、やがて魂は肉体の束縛から解放され、圧倒的な快感と歓喜と共に神々のもとに召されるのであった。
パーシヴァルとボールスはその眩い様子を祝福と憧憬を持って見守った。
ガラハッドの遺体は、パーシヴァルによってディンドランの墓の隣に埋葬された。
わがよき刃は人の兜を割り
わが硬き槍はまっすぐに貫き
わが強さは10人の力にひとしい
それはわが心が純粋だから
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