703x999虞美人



項羽の愛人。


項羽は代々、楚(現在の湖北省・湖南省を中心とした地域)の将軍を務めた家柄で、秦(史上初の中国統一国家)への反乱軍の中心人物となり、秦を滅ぼすと「西楚の覇王」を名乗る。

身長が9尺(約207センチ)の大男で、中国史上最強と称される(三国志の呂布よりも評価が高い)超人的な怪力の持ち主で、秦を滅ぼした後は漢(現在の陝西省漢中市)と中国の覇権を争い、当初は圧倒的に優勢であったが、効率的かつ合理的な戦略が有力諸将の反感を買い、次第に劣勢となって敗死した。




項羽と虞美人の馴れ初めについては不明で「垓下の戦い」で初めて虞美人についての記述が登場する。


劉邦軍に追い詰められ、傷心の項羽の傍にはいつも虞美人がおり、項羽は片時も虞美人から離れようとしなかった。


部下の前で気丈に振る舞おうとする項羽を、虞美人は支え慰め続ける。




自らの破滅を悟った項羽は虞美人に歌を贈った。


力拔山兮氣蓋世 (かつての私は、力は山を抜き、気は世を覆った。)
時不利兮騅不逝 (しかし時は味方せず、愛馬も前に進もうとしない。)
騅不逝兮可奈何 (もう、どうしたら良いかわからない。)
虞兮虞兮奈若何 (虞や 虞や オマエをどうしたら良いのだろう。)




その後、虞美人は項羽の足手まといにならぬように自殺したといわれている。

ヒナゲシ


虞美人を葬った墓に翌夏、真っ赤なヒナゲシが咲いたことから、ヒナゲシに「虞美人草」という異名がつくようになった。



バーガンディ
ClubT  項羽 「劇団Camelot」 
(Tシャツ 税抜3200円,長袖Tシャツ,スマホケース各種 など)