そして、その剣の剣帯は、罪なき乙女が自身の最も大事なもので作った剣帯でなくてはならなかった。
パーシヴァルの生き別れの妹ディンドランは罪を知らない乙女であった。
ディンドランは黄金よりも黄金に輝く滑らかな自分の髪をとても大事にしていた。
ディンドランは少年のように頭を剃りあげ、自身の髪の毛でガラハッドの剣帯を編むのであった。
ガラハッドはディンドランにひざまずくと「私はそなたの騎士です。永遠に。」と言った。
そこからガラハッド、パーシヴァル、ボールスと行動を共にしたディンドランであったが、旅の途中で、呪われた老女を助ける為に自らの命を差し出す。
ディンドランは自分の墓は聖都サラスに作って欲しいと願いながら息をひきとった。
その後、ディンドランの墓の隣に、聖杯の力で昇天したガラハッドの墓が作られた。
世に最高の騎士ガラハッドは約束通り永遠にディンドランの騎士となった。